16.幸運の妖精が、一緒に歩いてくれている
ひとりの人間は、ひとつの王国。
生れたばかりの赤ちゃんだって、立派な王国の王様。
赤ちゃんは、幸せも不幸も知らない。
お腹が空いたら泣く。
オムツが汚れたら気持ちが悪くて泣く。
でも、本当はそれだけではない。
ちゃんと、人生について哲学している。
どんな人生を、どの様に生きて行くのが自分らしいか。
この時期、周りがうるさくて哲学の時間が少ないと、心の目覚めが遅れる。
心の目覚めが遅れると、心の文化が育ちにくい。
心の文化が育たないと、自分のことだけを考える人間になってしまう。
だから、赤ちゃんが自分で歩き始めるまで、出来るだけそっと見守るだけ。
愛を燦燦と注いで、静かにそっと見守り、あまり手を差し出さないことが大事。
心の文化がしっかり育った子供が、つぶらな瞳で母親の心を覗いている。
おかあさん、お星様がとってもきれい、お母さんもそう思う?
じゃあ、いつかお母さんに取ってきてあげるね。
相手の立場に心を移動させられるのは、赤ちゃん時代に哲学をしたかしないか。
人間が、地上の最高位に生まれている意味は、心に哲学があるから、それだけ。
だから、赤ちゃん時代は、静かな環境で育てるのが大事。
静かな環境とは、周りにいる大人の心の音が静かだってこと。
赤ちゃんの寝顔を見守りながら、幸運の妖精が連れて来てくれたことに感謝。
そっと右手を腰に当てたら、幸運の妖精の腕が差し込まれ、微笑む眼が合った。
心配しなくても、この子は美しく、賢く、丈夫に育ちます。
今は静かに哲学させてあげること、それがこの子の人格の元になるのです。
私は、あなたが幸運を信じ愛を信じ、夢を持つ人でいる間、
ずっと一緒にいますから安心なさい。
この世に新しい命が増えたことを喜び、愛の力でこの子を立派に育てる。
いつもいつも、強く抱きしめて、愛の心の持ち方を教えてあげるのですよ。
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Mizuho Mi Suguri