東北関東大震災

3月19日 新しい人工運の造り方   

ああ、今日はなんて嬉しいことでしょう。 原子力発電所3号基への給水が上手く行くらしいこと、1号基、2号基、 4号基、5号基、6号基へ通電が可能になるらしいことがわかりました。
ギリギリセーフだった!良かった、助かった!
これで、完全に安心な状態なのでは勿論ないけれど、直近の放射能飛散は 避けられました。
現地で働いて下さったヒーローの方々、本当に有り難うございました。
あなた方の勇気と働きのお陰で、日本国、日本国民が助けられたのです。
もし、昨日からの皆さんの働きがなかったらと思うと、心底ぞっとします。
お陰さまで、今日は、福島県民のみならず日本国民全員が昨日までの放射能汚染 の恐怖と緊張感から一時的ではあっても解放され、安心できました。
発電所から30キロ圏内にお住まいの方々も、長時間でなければ買いものにも 出かけられるとのこと。
ヒーローになられた皆さんの働きは、この先もまだ続くのでしょうが、 今回の快挙については、必ず表彰され、ヒーローとして、状況の経過とともに 記録されます様私たちも働きかけることといたします。

ああ、良かった、で終わらせてはいけない、絶対にいけないと思います。
喉元過ぎれば熱さも忘れ・・・では駄目。
必ず、冊子にして地域のため、家族のため、子孫のために残さなければ。
今はまだ被害の全体像も見え切れなくて、次々に問題が湧きおこり、 この快挙の記憶もその中に溶けて消えてしまいそうですが、 そうしない様に関係者の方々は、是非よろしくお願いします。
原子力発電所から20キロ圏内にある福島県の双葉町は、埼玉県へ町長はじめ 集団避難したとの報道。
バス40台での移動、このような状況がこれから多くなることは、故郷を失う 悲しさや、その他たくさんの課題が発生したとしても良い方向でしょう。
どれほど高齢になろうとも、新しい世界に順応して行くことは、 明るい希望への道を進むことでもあります。

震災から9日目の今日からは、人間が造る新しい運の道を、慎重に慎重に、 一歩一歩確かめながら歩くことになりました。
もう宇宙からの運は使い果たしてしまいましたから、恐れ多くも自前の運で 生きなければなりません。
新しい人工運の造り方のポイントは、家族同士の距離を密集させないこと。
一度密集した人間同士、家族同士の世界に、心の自由は育ちにくいのです。
心の自由が育たない場所に、活きの良い運は生まれません。

お互いの体温の暖かさに癒やされるのは、夫婦、親子、家族の世界のことに しましょう。
ゆとりのある街造りで、新しい運の種を、国土に播くのです。
年々、その地には自由の服をまとった新しい運が大きく育って来るでしょう。

この大きな未来の夢に心を向け、思うだけでも楽しくなりませんか。
今被災者に支援物資や心が次々届きはじめた様子がテレビに映し出されてます。
「有り難いです。有り難うございます」 疲れ切った顔の中に、喜びの笑顔が、感謝の言葉と共に見えました。
その様子から、災害の大きさがひしひしと伝わって来ます。
しかし、この感謝の言葉を当たり前と感じたら、それはとんでもないこと。
「有り難うございます」と言わなければならないのは、こちらの方 なのですから。

今、これを書きながら震度4の余震の揺れを感じています。
まだ終息しない余震が、東関東関西大地震へつながらないことを祈りましょう。
今、地面の下で、一体どんな事件が起きているのやら。

足を置かせて頂いている地球の下、海の底、どちらも無遠慮に暴いてはいけない 異次元の世界、お隣の家の中のようなものだったと、心は理解しました。
ノックをせずにドアを開けて、太陽光を差し入れたら闇の世界の住人は 驚き怒るでしょう。
地球は自分たちだけのものだと、人間は大きな思い違いをしていたのかも しれません。
いずれにしても、日本の電力は、もう原子力から得ることはないでしょう。
再び同じ危険の状況は、子孫のためにも繰り返せませんもの。
今回、原子力は人間の掌よりも大きい宇宙の世界のものだったと気付きました。
都合良く、神様を街へ連れてきて働かせた様な恐れ多い行いをした報いの 災害だったのでしょう。
人間が、神様の力を手元に引き寄せようとしてしまいました。
それを、原爆の被害を受けその威力を知る我が国がやってしまったのです。
この災害をきっかけにして、日本は新しいエネルギーを死に物狂いで探し、 それを新しい国力とする
国にならなければ、亡くなった方々に 顔向けできません。

ロボットの研究。
空中からエネルギーを得る研究。
塗料からエネルギーを得る研究。
50階もの畑ビルの研究。 野菜も果物も穀物も、牧場も鶏舎もある高層ビル。
その中央部分には、風力発電のタービンが廻って、発電所がある。
そこは、ロボットが中心になって運行されている様子です。
自然の力と人工物との合体。 美しい自然の中に気密性の高い住宅が、心地よい人の生活を造り出した様に、
大自然の中に、気密性の高い人口の農地を誕生させてロボットが働く。
想像力を全開して、自然の災害を軽くいなせる生活の仕方を探しはじめましょう。
こんな大不幸に出会ってしまったからこそ、思いつくひらめきや策です。

世界中の人々が思いもつかなかった驚きの工夫力。
世界中の尊敬の眼が再び日本に向きますよう、ここ一番知恵を絞りましょうか。
深海で太陽から逃れ、ひっそり暮らしている生き物を食べてはいけないのです。
地下の世界には、地上に咲く美しい色の花の代わりに、色もなく咲く花があっても、
それを採って自分の庭に咲かせようとしてはいけないのです。
太陽に守られて生きる我々は、そうでないお隣さんの庭から盗みを働いては 罰が当たる、そう思いませんか。

原子力も、きっと似たようなもので、お隣宅の資源だったのでしょう。
お隣同士は、境界を無断で超さないようにしながら、お互いの財産と自由と 平和を守り合って生きなければならない。
それが地上に住む者の弁えだと心に刻み、災害復興に全力で取り組みましょう。


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