東北関東大震災

2011年3月18日
災害後8日間の過ごし方は、その後の運勢を大きく左右する  

震災後、丸7日。
大不幸の後の1週間が過ぎました。
災害が起きた後の8日間の過ごし方で、その後の運勢が大きく違ってきます。
大災害を受けたことは、運が尽きた意味なのですが、残りの運がまだ8日間分ありました。
その運で新しい方向を探せるか探せないかが試されています。


この大震災は日本中を震えさせました。 恐ろしい津波の映像は、今思い起こしても信じられない思いです。
日本国民全員が被災者へ手を差し伸べたい心でいっぱいになりました。
自分に何か出来ることはないかと、今では誰もが考えているでしょう。
テレビの映像から、自然災害の強烈な力を、そしてその後の人々の窮状を知り、
国民は心も身体も金縛り状態になっています。
そんな気持でいるところへ、支援物資が震災後8日目でやっと届きはじめた 報道に触れ、ほっと安堵しました。

しかし、ほっとしている場合ではなかったことに、すぐ気付きます。
被災者が、心の中に新しく芽生えた不幸感のために大変苦しんでいました。
届いた支援は、水、食べ物、灯油など、命を長らえるための最低必要なものだけ であって、到底生活を支援するものではないことから、安堵と同時に襲ってきた 心の不自由さに我慢できなくなっていたのです。
命が助かった幸運を喜んだ8日間が過ぎ、飲み水と食べ物を得て、ほっとした時、運が尽きる。
大変厳しい言い方ですが、間違いなく、これからたくさんの方々の体調が壊れ、 心も壊れます。
これは大変な悪い状況です。

9日目からの運は、人間が作り出さなければならない

この不幸から脱出するための9日目からの運は、人間が作り出さなければ なりません。
人間が、運をどう造れるのかと言えば人間同士の距離を離すことで造れます。

8日が過ぎたら、被災者同士の距離を離さないと運は悪くなるばかりです。
災害に遭わなかった人々の生活の場に、急いで避難場所を移さなければ。
そうしないと、ドミノ倒しの様に、被災者は次々に病に倒れ多くの命が 危険に曝されることになってしまいます。
気の毒に、可哀そうにの思いからも、我々もテレビの前からも離れ、 震災前よりも多く働かなくてはなりません。
家も家族も失った人々は、当分稼げないのですから。
被災者は、大きな不幸を自分たちの代わりに受けてくれたのだと思いましょう。
この災害は、宇宙から強いお叱りを日本中が受けたことなのです。 今、私たちは仕事をするしかありません。

今までの生き方を反省し、新しく強い運を呼び込む

そこで、自分の仕事の仕方を、そして意味を見直すことから始めましょう。
手、身体、口を動かしているだけで仕事をした気になっていなかったか。
真剣に今までの仕事の仕方、生活の仕方を見直して、反省材料は見えませんか。
甘えた図々しい考え方をしていなかったと自信を持って言えますか。
誰もが、本気で反省しなければならない時が来ました。

こうして国中から湧きおこる反省の勢いが、日本の新しい強い運を呼ぶのです。
運が呼べた後、日本中が以前より効率の良い仕事を知ることになるでしょう。
次に、反省は仕事の仕方だけではなく、人間らしく生きるとはどういうことか、
人間としての自分の責任は何なのかに発展します。
人間として生きることの責任の第一番目、それは感じることでした。
心が、何に対しても良く感じ、感動する。 良く感じ感動する・・・
人としての責任を社会中が忘れていませんでしたか。
心の活動より、経済を重んじ、進歩することに夢中になっていませんでしたか。
心の感動を生活の中心に置かずに生きて来た、そのために災害にあったのだ、 そう思い知りましょう。
本気で、皆がこう反省しなければ、日本国民に運は戻って来ません。
何万人もの命と、家族も仕事も資産も歴史も失った被災者は、国民の代わりに 不幸を受けてくれたのだと
理解することが大事です。
そう考えたら、可哀そうにと同情するどころか、感謝の念が湧いてきましょう。


反省は人を強くする

心から反省した時、個人は強くなれるのです。
強くなれた個人とは、どんな姿なのでしょう。
自分の健康は自分で守る強さ、自立した強い心を持って生きる姿であり、
命の美しさを追求する生き方でもあります。


しかし、一方、原子力発電所事故の対応で、国は運を取り戻せるかです。
どうしてもリーダーの不在が感じられて仕方がありません。
たった一人、先が見通せるリーダーは、どこにいるのでしょう。
今こそ、リーダーの力で失った運を取り戻さなければならない時なのに。
映像を通して、放射能が飛散する可能性があることを知らされました。
水で燃料棒を冷やすしかないことも知りました。
でも、では、誰が、それをどう出来るのか。 放水で、5%放射能の値が下がったのなら、
何故それを続けないのでしょう。
それとも、他に効果的な方法が見つかったのでしょうか。
どう考えようとしても、うまい方法がすぐ見つかりそうもありません。
現在のリーダーは総理大臣か、又は官房長官なのでしょうか。
国民の命を守る方法を命がけで探してこそ、政治家ではありませんか。
それがしたくて出馬したのではありませんか。
今、政治家が仕事を放棄しているとは信じたくないのですが・・・。
明日になって、放射能飛散を防ぐ方法が見つからなかったと言わないで下さい。
やれることは精いっぱいやったのですが残念でした、なんて言わないで下さい。
一所懸命やった気持は理解できますが、結果が出てこそ言えることでしょう。
やはり、ヒーローに命をかけて貰わなければ、国民は被爆するしかないのか。
「でも、命を賭けてくれなんて、私には言えませんでしたよ」
そんな言い訳をする政治家の姿が間違えであればと、心底祈るばかりです。
被災者の命が助かったと喜ぶ一方で、新しい災難がじわっと忍び寄っている?
何万人もが被爆するかもと心配する私は、馬鹿な悲観妄想者なのでしょうか。
優秀なたくさんのテレビ局の人たちも、黙っているのだからそうかもしれない。
思い切ってテレビを消し、心の中を見ようと集中してみると、やはり、 かつかつセーフの風景が見えました。
とすると、最悪ではなさそうに見えるのですが・・・。
眼を開けドキドキしながらテレビをつけたら、総理大臣の姿が映っていました。
国民に訴えている様です。
想像した通り、放射能飛散については、
「必ずや上手く行くと信じていますから、国民の皆様もう少し我慢して下さい」 ???

原発事故後の日本

しかし、今私が問題だと心配しているのは・・・。
実は、今日や明日の原発事故ではなくて、その後のことなのです。
それが相変わらず原発の問題なのか、または全く別な事故が起きるのか。
多分、今より時間を少し置いた後に起きる新しい災難ではないかと思えます。

国土の中央から煙が上る。 そう山火事の様な煙。
そして同時に海から、多分海外から何かが湧きあがり攻めて来る。

それが現実になりませんように、
今は祈るばかりです。
ともかく、もっと強力なリーダーが、何人ものヒーローを造ること。
命を賭けて日本を救ってくれるリーダーとヒーローの美しい姿、 その出現が待たれます。

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